Mozilla VPNレビュー:実態は他社インフラを利用したサービスに過ぎない
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紹介
Mozilla財団でVPNサービスを開始しましたが、ブランドイメージに比べて波及力は全くありませんでした。実はMozilla VPNはMullvadネットワークを使用する商品なので別途レビューまでする必要があるか?という気がしましたが、Mozilla財団に対する好感一つでレビューを始めることになりました。(Firefoxユーザーなので..)
MozillaはFirefoxをプライバシーフレンドリーなウェブブラウザとして、プライバシーとセキュリティフレンドリーなイメージをうまく構築してきました。Chrome、Edgeとは異なり非営利財団で運営し、これまで着実にデータ収集を最小化するポリシーとコンテナ拡張機能など技術的な部分も努力する姿を見せてきたため、Mozillaのイメージは非常に良い方です。
Firefoxが代表的な商品ですがGoogle検索エンジンを基本に設定するパートナーシップが収益のほぼ全てなのに、Google一つだけに頼ることも難しく、もし関係がこじれればよろめく可能性があるので交渉主導権を握るのも難しいでしょうし.. 決定的にGoogleから受ける収益を決定づけるFirefoxウェブブラウザのシェアが生き返る兆しが見えません。

2025年 11月 ウェブブラウザシェア
衝撃的なのがFirefoxは歴史と認知度に比べてユーザーがほとんどいません。中国企業に売却されたOperaブラウザがほぼ同程度の水準で定着しており、Galaxyスマートフォンユーザーが多く使用する「Samsungインターネットブラウザ」はモバイル専用アプリであるにもかかわらずGalaxyスマートフォンに基本搭載されているためかなり高いです。依然としてChromeが圧倒的1位でiPhone、MacBookのおかげでSafariが2位、そして3位はMicrosoft Edgeです。
それでMozillaはVPN事業を始めたように見えます。ウェブブラウザとしての未来が見えないのでしょう。成長動力が全くありません。確実なキャッシュカウが必要ですが独自にインフラ構築する資金力がないため、Mozillaは他社のインフラ、システムを借りて包装紙だけ変えて事業することに決めました。Mullvad VPNのインフラを使用します。だから価格は同じなのに提供されるサービスは下位互換の感じがあります。
Mozilla VPN 特徴
- オペレーティングシステム : Windows、macOS、iPhone、Android、Linux
- 同時接続 : 最大5台
- No Log
- マルチホップ
- オープンソースクライアント
- 非常に簡単なインターフェース
- サーバーネットワーク : 30+カ国
大きく特別な部分はありません。
オープンソース
Mozilla VPN Client Github : Mozilla-vpn-clientです。オープンソースアプリはユーザーがもう少し信頼して使用できる長所があります。オープンソースというのはアプリを構成する内部コードがすべて公開されており誰でもその中をガラス瓶のように覗き見ることができます。多くの目が見守ることができるためバックドアのような不法的な要素やトラッカーのような嬉しくないものを隠しておくのが難しく、セキュリティ的な部分でも開発者が知らなかった欠陥を素早く見つけたり修正で改善できる部分に対するフィードバックをやり取りできます。
しかしVPNとしての核心的な価値が裏付けられてこそ長所になるのであって、この特徴一つだけで消費者の選択が変わるわけではありません。代表的な例としてIVPNがあります。ホームページまでオープンソースなのでトラッカー一つないと主張しましたがユーザーはVPNサービスを使用するために購入するものなので
アップデート履歴を見ると2024年最初のアップデートは2月15日2.20.0バージョンであり、11月5日2.24.3バージョンが上がってきました。ほぼ1年を通して些細なマイナーアップデートだけありました。アップデート内容を見るとほぼ大部分「些細なバグ修正、UI調整およびその他性能改善事項が含まれる」です。
価格

- 月間購読 : 13,500ウォン
- 1年購読 : 79,900ウォン = 月 6,658ウォン
かなり高い価格です。1年購読はMullvadと似たような水準ですが、一ヶ月購読は同じサービスであるにもかかわらずなぜあのように高く策定しておいたのか分かりませんね。名前だけ変えて提供するサービスであることを知らない人々がターゲットなのでしょうか。
スプリットトンネリング
スプリットトンネリングは非常に有用な機能の一つです。私が望むアプリだけVPNトンネルを通過させたり逆に望まないアプリだけ除外させることもできて、一つのコンピュータあるいはスマートフォンで2つのネットワークラインを同時に使用できます。その言葉は私たちの家に入ってくる通信会社のIPアドレスと海外VPN IPアドレスを同時に使用できるという意味です。Mozilla VPNもやはりスプリットトンネリング機能を提供しています。
マルチホップ
マルチホップサーバーは二つのVPNサーバーを経てデータを転送し同時に二つのIPアドレスを使用できるようにしてくれるサーバーです。一般的な単一サーバーVPNよりはるかに安全で高いセキュリティとプライバシー保護を提供します。私が接続した最初のサーバーが米国であり、二番目のサーバーはオランダに接続されるサーバーなら私が訪問するサイトにはオランダIPアドレスが記録されるため、理論的にNo Log VPN会社ならさらに私を逆追跡することはほぼ不可能になります。
プロトコル
Mozilla VPN設定で他のプロトコルを選択できません。その理由はWireguard一つだけ使用可能だからです。これは少し惜しい部分ではありますが一般ユーザーの場合、たった一つだけ選択しなければならないなら躊躇なくWireguardを使用することが現状では最も良い選択であるため短所だと見るのは難しいです。Wireguardは最も速く軽いプロトコルであり、非常に僅かですが使用するのにかかるリソースもOpenVPNよりさらに少ないです。平均ダウンロード速度は体感できるほど速い長所もあります。
ノーログVPN
No LogsポリシーはVPNサービスにおいて最も重要な要素だと思います。外部企業から確実に検証されたNo-Logポリシーはユーザーが安心して使用できるという信頼を与え、これは売上につながる最も重要な要素なので会社の立場でこの約束を徹底して守ろうとします。過去に口だけでノーログVPNだと言ったがそうでないことがバレてほぼ潰れたレベルでよろめいたところがあります。
私たちがインターネットで何をしているのか徹底して隠し自分だけの私生活を保護するためにVPNを使用するのに、私の活動に対するデータを記録するならあまりにも鳥肌が立ちますよね。No Logシステムはユーザーの個人情報と活動履歴が保護される最も重要な部分です。
Mozilla VPNのNo Logポリシーは信頼できると思います。MozillaそしてFirefoxが長期間積み重ねてきた信頼でも十分です。VPNの場合にはノーログ監査を受けたMullvadのものをそのまま使用するので、この部分については心配しなくても良いようです。これについてはMozilla VPN個人情報保護ポリシーにも出ていますが以下のような内容があります。
ネットワークデータ。Mozilla VPNを活性化すればインターネットトラフィックを暗号化してMullvadに送ります。いかなる状況でもMozilla VPNサービスを使用する場合、Mozillaやパートナー社であるMullvadはユーザーのネットワーク活動ログを保管しません。
Mozilla 購読サービス | 個人情報保護ポリシー
Cure53からMozilla VPN Security Auditを別途受けたことがありますがクライアントアプリ限定であり、2021年度に受けたものなので今は意味なく見えます。
But..
Privacy Policyを見ると以下の内容があります。

技術データ、位置データに関するIPアドレス90日保存であり、ネットワークデータはMullvadへ転送されます。
Mozilla VPNを含めたすべてのサービスでユーザーのIPアドレスを90日間サーバーログに収集するのですね。それも米国企業がなんと三ヶ月も保存しておくとは、これは私もMozillaの有料サービスを今まで使用したことがなくて知らなかったのですが、客観的に検証された安全なVPN会社がいくつも存在するのにあえてMozilla VPNを使用すべき理由があるでしょうか?
Multi-Account Containers
マルチアカウントコンテナはFirefoxで各タブを独立した空間のように使用できるようにしてくれる機能です。それぞれのタブごとに異なるアカウントを使用できます。この機能をMozilla VPNと一緒に使用できます。私はこのような差別化が競争力だと思います。多く使用しないとしても各会社とサービスの特性を活かして他の会社と異なる利便性と機能をユーザーに提供する部分はいつも高く評価したいです。
Mozilla VPNホームページにもあまりにも低画質で小さく載せておいたのでキャプチャ本がああです。各タブごとに国旗が違うのが見えますか?あのような方式でタブ別に異なる国家のVPN IPを使用できるのです。Mozilla VPN購読後ログインをしてコンテナ編集パネルでMozilla VPNトグルボタンを押して活性化させることができます。
顧客サービス
リアルタイムチャットサービスはなく、24/7顧客サポートも提供されません。FAQを読んで解決するか疎通できる唯一の窓口はメールです。メールを送れば普通2営業日以内に回答をくれるという内容の自動回答が来ますが私がテストしてみた結果、火曜日に送ったメールの返事が木曜日の夜までも来ませんでした。迅速なコミュニケーションはVPNサービスにおいて非常に重要な部分です。料金が安いサービスでもなく有料VPN加入者はほぼ毎日使用される方々が多いため問題が発生した時最小二日あるいはそれ以上の期間を使用できないなら顧客は契約期間が終わった後他のサービスへ去る可能性が高いためです。
結論
どうせラベルだけ変えたバージョンなので大きな期待はしませんでした。それでもマルチコンテナ機能と統合した部分は斬新で気に入りましたが、ユーザーIPアドレス90日収集部分は私も知らなくて今回レビューしながら知った部分なので少しは当惑します。Firefox、Mozillaと言えば個人情報保護がいつも先に思い浮かぶほどプライバシーフレンドリーなイメージが確固としていましたから。
IP収集項目を除いたとしても、似たような価格でサーバー数ははるかに劣る部分など価格対比私たちが得られることを考えてみれば競争力がかなり落ちるのが事実なので現時点ではMozilla VPNをおすすめしにくい部分があると思います。
2026年にもNordVPNそしてSurfshark二強構図で行く可能性が大きいと思います。ExpressVPNは特別な長所や差別点を作らなければずっとユーザーを失っていくと思います。現在価格があまりにも高いのに比べ速度は3社がほぼ似たような水準でありむしろはるかに安いNordとSurfsharkがマルチホップ、アンチウイルスなど機能とセキュリティ性でもより多くのオプションを提供しているため大きな変化が必要だと思います。
まだVPNを選択できていないなら以下のレビューは無条件読まなければなりません。
このような強者たちが血みどろに戦う市場でMozilla VPNは.. クジラとサメを避けて静かに生存方式を探してみなければならないようです。
いっそSurfsharkインフラを使用して価格をはるかに安く策定しそこにFirefox特有の機能を追加したならはるかに競争力あったでしょうに.. 残念さが大きいです。1年ぶりの25年11月に再びホームページに入ってみたらほぼ捨てたサービスのように管理されていませんでした。
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