PrivateVPN レビュー:低価格なりの価値
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概要
PrivateVPNレビュー初稿作成後気になることがあり会社にEメールで連絡したのですが返事がずっと来なくて深層レビューまではせず大略的にどんな会社なのかだけお知らせしようと思います。顧客サービスだけでなく技術的にも非常に不足した部分がありこのような会社の場合はほぼ99%の確率で有料アカウントテストを進行しても長所を見つけるのが難しいケースなのでどうせ性能テストはしなくても明らかだと思い他の部分を調べてみることにしました。
Features
- アプリ : Windows、macOS、iOS、Android 4つをサポートしLinuxアプリはありません。
- 同時接続 : 最大10台まで可能
- 返金 : 30日以内
- ポートフォワーディング : 使用可能
- DNS、IPv6 Leak Protection
- Kill Switch
- Stealth VPN : DPI(Deep Packet Inspection) ファイアウォール迂回用
- プロトコル : OpenVPN、L2TP、PPTP
- スプリットトンネリング : 驚くべきことになし。
サーバー
計63ヶ国のサーバーを保有しています。
- アメリカ: カナダ、メキシコ、米国、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、パナマ、ペルー (10ヶ国)
- アジア太平洋: 香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、大韓民国、台湾、タイ、アラブ首長国連邦、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド (14ヶ国)
- ヨーロッパ: オーストリア、ブリュッセル、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、マン島、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モルドバ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、英国 (35ヶ国)
- アフリカ: ナイジェリア、南アフリカ
- 中東: イスラエル、アラブ首長国連邦

200台程度のサーバーを保有していると明示されています。一般的に有名会社は数千個のサーバーを保有していますがそれに比べてネットワーク規模が小さすぎます。サーバー数が少なければユーザーが増えるほど過負荷が起きやすくダウンロード、ストリーミング、ウェブサーフィン速度品質が低下します。そしてIPアドレスの保有数も少なくて消費者が接続制限を迂回する時不便さが生じる可能性があります。
PrivateVPN公式ホームページではNetflix、Amazon Prime Video、BBC iPlayer、Disney+、Fox、NBC、CBSなど多様なストリーミングサービスの地域制限を解除すると言っていますが、このように小さなサーバーとIPアドレスを保有したVPNはそれだけ塞がれやすいです。
Privacy & Logging

Terms-of-use 内容を見ると以下のような内容がありました。「サービスへの登録時およびサービス利用中に、PrivateVPN は一部の機微な個人情報を収集する場合があります。」
Privacy Policy ページを確認してみましたが特別な内容はなかったのですが、ノーログVPN検証に関する内容を確認するのが難しかったです。「情報共有」項目3項を見ると「法的義務を履行したり公共機関または裁判所の決定を遵守するために必要な場合」と書かれています。
現代VPNサービスでは第三者から検証された公認レポートの有無がとても重要です。- No Log VPN Listを必ず読んでみてください。
スウェーデン個人情報保護法

ホームページには「ゼロデータロギングポリシー : スウェーデン個人情報保護法は政府が押収するトラフィックログがないことを意味します。(Our Swedish privacy laws mean there’s no traffic logs kept to be seized by governments.)」と出ていますが私が調べたところによれば以下の通りであり、これはPrivateVPNが誇張広告をしているように見える可能性があります。

通信の発信元および最終的な到達先を追跡・特定するために必要な情報として、通信の日付、時刻および通信時間、通信の種類、通信機器、ならびに通信開始時および終了時における移動通信端末の位置情報が含まれます。
スウェーデンの個人情報保護法でデータ保存に関する部分を探してみると2019年に施行された修正案はデータを保存するように要求し、これは主に重犯罪、国家安保および特定犯罪に関連した捜査目的で活用されると出ています。(出処 : https://pub.norden.org/temanord2024-532/10-sweden.html)
登録および保存されるデータ – インターネットアクセス項目
- ユーザー、加入者および登録されたユーザーを識別するのに必要なIPアドレスおよびその他のデータ;
- 購読者および登録されたユーザーに対するデータ;
- インターネットアクセスを提供するサービスのログオンおよびログオフに関する日付および時間;
- サービス供給者から加入者への通信を最終的に隔離する装備を識別するデータです。
PrivateVPNが確実なNo Logシステムを備えており会社レベルで政府に提供するLogがないと言うのは合っていますが、あたかもスウェーデンがZero Data Loggingが可能な国であるかのように言うのはユーザーに混同を与える可能性がある部分です。
PrivateVPNはNo Log VPNでしょうか?
外部検証をまだ一度も受けていません。
どのような方式でノーログVPNが維持されるかについては出ておらず「AES-256と共に使用可能な最高等級の2048ビット暗号化を使用する。」という無意味な説明と共に「貴下の活動に関心がないためデータや情報を当社サーバーに保存せずすべてのログは削除される。」そしてここでもう一度「世界で最も強力なスウェーデンの個人情報保護法を活用できる。」と言います。
うーん…
短所
アプリ管理

PrivateVPN iPhoneアプリのアップデート情報です。セキュリティアプリの場合アップデートが頻繁な方ですがPrivateVPN iOSアプリは2024年たった2回アップデートがありました。バージョン情報を見ると3.12.0そして3.13.0と出ていますが二番目の桁だけ変わったということはマイナーアップデートだけたった2回上げたという意味です。これは二つのうち一つを意味します。PrivateVPNアプリが完璧でアップデートする部分がないか、放置に近いレベルか.. 現在1位VPNであるNordVPN iPhoneアプリは15回のアップデートがありました。
Wireguard

2024年10月30日基準で驚くべきことに依然としてWireguardを使用するには手動設定後Wireguardアプリを別途ダウンロードして使用しなければなりません… 最近無料VPNもWireguard基本搭載だったり設定で簡単に変更して使用が可能な時代なのに有料VPNがこのような基本的なことも準備されていないということは非常に失望な部分です。PrivateVPNサービス開始が2009年ですでに5年にもなりましたが、最も安全で速いVPNプロトコルとして認められ大部分のVPNサービスで基本プロトコルとして使用中のWireguard使用を簡単に使用できないということは小さくない短所です。
スプリットトンネリング不在
有料VPNでスプリットトンネリングがないということは納得し難い部分です。たった今設立された新生会社でもない古い企業であるにもかかわらずマルチホップ、広告ブロック、アンチウイルスのような高級機能でもない基本中の基本である機能がないということはこの会社でVPNサービスに対する真正性まで考えるようになります。個人情報保護やユーザー利便性に役立ち、非常に普遍的な機能として定着したSplit Tunneling入れる考えをチームであの長い間誰もしたことがないのか..
顧客サポート
Eメールを二度送りました。返事が一週間を過ぎても来ないということは会社の人材が不足しているか、不便な質問には答えたくないかなど様々な理由があるでしょうがどんな理由であれ返事がなかったりこの程度に遅いのは会社の価値を大きく落とす行為です。
もし顧客が使用に不便があったり返金要請をしたい場合このように連絡がつかなければ問題解決ができません。この部分は顧客の時間と費用の損失につながる可能性がありサービス品質と責任感に対する信頼度が急激に下落することになります。

ホームページには「PrivateVPNは他意追従を許さない顧客サポートを誇る。」と書かれていますが現実は正反対でした。
最大限早く回答するという自動メールを10月23日に受け取りキャプチャを29日にしましたが記事作成時点は31日現在までも何の返事も受け取れず、上の画像キャプチャ後もう一度Eメールを送りましたが依然として返事を受け取れませんでした。
[2025.1.4 アップデート] – 二番目に送ったメールも待ちましたが返事は来ませんでした。
結論
PrivateVPN会社名はVPNに非常に適していて信頼度が高く見えますが詳しく覗いてみるとまだ不足した部分が多く見えます。

36ヶ月プランを選択すれば月$2で使用できます。最初にPrivateVPN価格一つだけ見た時は速度さえ速ければ悪くはないんだけど?と思いましたが、いざ少しだけ覗いてみるとこの価格でサービスを提供しても選択に多くの悩みが伴うという気がしました。会社が不安定な場合、返金期間である30日が過ぎて不満足なサービスを経験することになれば残りの30ヶ月以上をストレスを受けながら使用しなければなりません。だから長い期間検証された会社のVPNを使うのが良いと思います。
2022年度にMiss GroupというところでPrivateVPNを買収しましたがその後も大した発展を見せられないのを見ると可能性を見つけられなかったようです。買収当時前年度売上が2900万スウェーデンクローナ(約37億程度)と言ったので非常に小規模なVPN会社でしたね。
現在としてはPrivateVPNを皆様にお勧めするのは難しいようです。
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